勉強は問題を解くことじゃない
問題を解くことが学習だと思っている生徒がいる。
問題を何度も解いてそのうち解けるようになっていくものだと思っているようだ。
それは読み書きそろばんの段階の練習で、学習ではない。
教科書や参考書を読み、授業を聞き、自分で考えて、覚えるべきことを覚えて、内容を理解し、さらなる知識や見解を得る足掛かりにする、この一連の作業が学習だ。
問題練習は学習したことを整理し身に付けるために行うことであり、学習したことが身に付いているか確かめるために行うのがテストだ。
テストでいい点を取りたいなら、問題練習をたくさん行うのでなく、まず教科書を読み込もう。理解が難しかったら参考書を読み込もう。それ以前に学習した内容が身に付いていない場合もあるので、教科書をさかのぼって読み考えることも重要だ。
まず問題に取り組み、分からない場合に教科書等で調べる、というのは、効率が良さそうに見えるが、その問題が解けるようになったとしても、基本や全体を理解していないために、他の問題は解けるようにならない。
この問題はこう解く、というのを問題ごとに覚えていくと、覚えることが多すぎて頭がパンクする。その割に、覚えたことは使えない。
問題を解くことではなく、教科書や参考書を読み授業を聞いて理解することが、一番大事な勉強だ。