勉強は問題を解くことじゃない

問題を解くことが学習だと思っている生徒がいる。 問題を何度も解いてそのうち解けるようになっていくものだと思っているようだ。 それは読み書きそろばんの段階の練習で、学習ではない。 教科書や参考書を読み、授業を聞き、自分で考えて、覚えるべきことを…

調べ学習の崩壊

小学校や中学校ではいろいろなことを子供たちに調べさせる。 ところが、多くの先生方は、インターネットで調べるよう勧める。 それも、学校でまず見るのはWikipedia。 そして、極端な場合、そこに書いてある情報をそのままプリントアウトして書き写させて終…

自分で用意を

教室にやってくる生徒、忘れ物があって指摘すると、お母さんが用意してくれなかったから、と言う。 このようなケースが時々見られる。 お母様方、塾への教材やノート等の用意はお子様にさせて下さい。助言されることは構いませんし、ご心配ならご一緒に鞄に…

試験範囲を学習しよう

テストは生徒の成績を付けランク付けするためだけに行われるのではない。テストのための勉強をすることによって学習が身に着くことも狙いとされているのだ。良き教師は生徒達の学習の効果が最大限に発揮できるようにテスト範囲を工夫し出題問題を工夫する。 …

遠方の受験に際して

いよいよ受験シーズン。受験生の皆さんには、いままでの勉強の成果を存分に発揮してもらいたいものだ。 遠方の学校を受験する受験生も多いと思うが、特に不慣れな土地での受験は下見が大切だ。前日までにその土地に移動して、受験会場を下見しておこう。宿泊…

計算の早技を覚えよう

数学が苦手な生徒は、たとえば展開や因数分解などの問題で、解くための技を習得せずにとりあえず計算すればいいのだろうとやみくもに開いたりして煩雑な計算に混乱してしまっていることが多い。 計算はなるべく楽にやる方法を考え、扱う数を大きくしないで行…

勉強は時間じゃない

毎日何時間も机に向かっているのに成果が出ないという生徒。机に向かっても頭が働いていない時間がほとんどというケースもある。考えているつもりが実はぼうっとしている、本人はこれが勉強だと勘違いしている。親御さんも子供は何時間も勉強しているのに・…

漢字練習

漢字練習は、声に出して読みながら書こう。手で書き、目で見て、口で言い、耳で聞く、と五感(五官)を活用して体中で覚えると、身につきやすい。 漢字だけでなく、英単語でも、歴史でも、記憶するときは声に出すことだ。身体を動かしながら身体で覚えよう!

計算は分数で!

計算をするとき、整数で表せない数は、なるべく分数にして扱うこと。小数では計算が複雑になり間違いやすい。 最近の子供たちは、ゆとり教育で分数の学習が先送りになり、小学校の間に計算が自由自在にできるまでになっていない。そのまま中学の式と計算など…

答案はきれいな字で

答案は気持ちよく読んでもらえるように、きれいな字で書くことが大事だ。 上手下手の問題ではない。きちんと書けば良いのだ。 自分のための覚え書きではない。 相手に読んでもらおうという誠意が伝わるように書こう。 何のために答案を書いているのか、考え…

時間配分

テストのときは、慌てて取り組まないで、まず時間配分を考えて、試験時間を有効に使おう。

メリークリスマス!

満月のクリスマス、空に満月があるというのはとても存在感がある。 実際にイエスが生まれたときは、天使が現れて空が急に明るくなったり、ひときわ明るい星を目指して博士たちがやってきたり、と、月はその時間には出ていなかったようだ。 2千年前の出来事…

計算

計算の仕方にはいろいろあるが答えが合えばどんなやり方でもいいと思っている生徒が意外に多い。 実際は、長年の人類の試行錯誤のお蔭で、理にかなったやり方、間違いを防ぐやり方、混乱を避けるやり方、など、この場合はこの手順、とだいたい手順は決まって…

反復練習

昨今の教育現場では、調べ学習や体験学習、ポスターセッションなどに重きが置かれているようだが、 もっと地道な反復練習が疎かにされていないだろうか。 漢字や計算練習は小学生から中学生高校生まで、反復練習が必要な項目であるが、学校では反復練習が必…

受験シーズン

センター試験も終わり、大学受験生は、最後の追い込みに入ったことと思う。センター試験は今年は難しかったようだが、科目の差は仕方ないが、皆にとって難しかったのだから、何ということはない。自分の持ち点は決まったのだから、これからは二次試験の勉強…

明けましておめでとうございます

何とか正月を迎えたかと思ったらもう鏡開きも終わってしまった。 教室では冬休みをゆったり過ごした生徒達が、じっくりと学習に取り組んでいる。子供達は感情や体調がそのまま表に出るので興味深い。(大人も加齢に従い、隠せなくなってくるが。) 一方、大人…

竹取物語とスカボロー・フェア

竹取物語は皆さんご存知のように日本最古の物語である。 美しく成長したかぐや姫に求婚してきた貴公子に難題を出しかなえてくれたら結婚すると約束した話は有名である。 火鼠の皮衣を持ってこい、とか、竜の首の玉を取ってこい、とか、銀を根とし、金を茎と…

望月考

「この世をば わが世とぞ思ふ 望月の かけたることも なしと思へば」(小右記・藤原道長) この句は、全盛を極めた藤原道長が、娘の威子が一条天皇の中宮になった日に、娘の彰子、妍子、威子が后になり、自らも太政大臣として位を極めたという満ち足りた思いを…

名月に寄せて

昨日は中秋の名月。雨上がりの澄んだ空に月が光って見事だった。ススキや秋の花などを花瓶に生け、月見団子を味わった。 月見団子は、一辺に団子3個の正方形に団子を敷き詰め、その次の段は一辺2個、最上段1個まで積み上げたものだった。団子は全部で何個あ…

論理的読解力

算数・数学で、文章題が苦手という子は多い。国語力が足りないのだ、とは以前から言われていることである。先日も新聞に算数と国語の連携が必要だという記事が載っていた。 実はこの国語力と算数力は基本的には同じ能力で、論理力とも呼ばれる。論理構造を理…

課題曲

今年も全日本合唱コンクールの予選が始まっている。 今年の課題曲のうち多くの団体が選択して演奏している曲に、合唱のツボを押さえた素晴らしいハーモニーに、反戦のメッセージが織り込まれた曲がある。世界中で不幸な出来事が起こり止まないこの時代に、多…

基本事項

下敷きを忘れてくる生徒が多い。ノートに字を書くときは下敷きを使って下さい。 鉛筆は削ってくる。短い鉛筆は手が疲れるのでなるべく長いものを用意してくるように。短くなった鉛筆はホルダーを使って長く持てるようにして下さい。 ノートには何に使うノー…

ともすると物事に枠をはめて考える、というのは誰しもあることだとは思うが、なるべくそれはしないほうがいい。 枠をはめてしまうとその枠の中のことは思考が停止してしまう。自分で作った枠で思考を停止してしまうのだから、独りよがりの考えのまま改善の余…

試験は思いやりの心で

多くの中高校生は、期末試験が終わったころだと思うが、結果は如何だっただろうか。 思うように点が取れなかった皆さんは、試験は試験を作成した先生と解答する生徒との対話だということを忘れていないだろうか。 対話なのだから、相手が何を言いたいか、こ…

フゴケイ?!

今、書店に行くと、○○力、○○法、○○メソッド、と、カリスマ的著者によるいろいろな学習法の本が売られている。多くは、それぞれ、尤もなやり方で、それに従えば、学力が伸び、難関大学に合格できる力も付きそうだ。 しかし、そのやり方は、以前から心あるもの…

自己流でいいか?

小中学生が、自己流の計算順序で計算していることがある。教科書にも載っている基本が、徹底していない。小中学生の計算なのでどんなやり方でも簡単に答えは導けるのだが、だからどうでもいいということではない。間違いの少ない方法、応用の利く方法、理に…

子どもに体を動かせと言われても

昨日の朝日新聞によると、子供を対象にした「運動音痴ビジネス」が盛況らしい。子供の体力・運動能力の低下が著しいからだという。文科省の諮問機関・中央教育審議会は、少子化と都市化による遊び仲間の減少や、ゲーム機器の普及による遊びの変化などを体力…

合唱人

息子の通信添削の教材を見て、嬉しくなった。 以前に書いた、「春に」という詩の学習の応用問題に、立原道造の「夢みたものは……」という詩の問題が出ていた。この詩にも、木下牧子が合唱曲として作曲している。そして、この曲も大変人気の高い曲である。 と…

教科書

中学の国語の教科書が変わった。紙がきれいで重たくなり、本文のレイアウトもメモを書き込むスペースなのか、余白を広く取ってあり、教科書の大きさも大きくなった(A5→B5)。 内容も、今人気のクリエーターによる作品や、歌謡曲の歌詞、人気タレントのエッセ…

勉強は楽しいよ

算数を学習しに来ている小学生の生徒の親御さんが、勉強を習いに行ってるのに楽しいらしい、と不思議がっていらした。この生徒は、教室での取り組みも良く、特別に気を引くようなクイズやパズルをしているわけではない。計算問題や文章題を解いたり、数量の…